固定中の注意点
こんな時はすぐにご連絡をください
副木(シーネ)固定中はシーネの中を直接見ることができないので、痛みなどの感覚、皮膚の様子を観察して、トラブルが起こっていないかどうかチェックしましょう。
次のような場合は当院にご連絡ください
- 痛みがだんだん強くなる・我慢できないほどの痛み
- 固定がきつくて痛い
- シーネがあたる場所があり痛い
- 手足の末梢が冷たくなったり、紫色になったりしたとき
- 手足の強いしびれがでたり、感覚が鈍くなったりしたとき
- 指など、動かせていたところが動かせない
※万が一当院に連絡が繋がらない場合はお近くの救急病院に電話してください
場合によっては、固定を一度はずして中の状態を確認し、新たに固定をし直す必要があります。
副木(シーネ)が当たっている皮膚に傷ができたり、神経が圧迫されていたりすることもあるので上記のような症状があるときは診療所や病院に相談してください。
骨折などの可能性がある場合は、
下記のような症状が現れることがあります。
- 気分が悪くなる
- めまい、意識が遠のく
- 冷や汗をかく
- 血の気が引く
- 視界がぼやける
近くにいる方は落ち着いて、当院や近くの病院に連絡してください。
固定中の過ごし方
快適に過ごすためのポイント
固定中の注意点と快適に過ごすためのポイントを紹介します。
❶患部を高くあげる
骨折部の周辺は、炎症による腫れと、固定して動かさないためにむくみが生じます。むくみ対策の基本は、患部を心臓よりも高くあげることです。
・上肢の場合
台に乗せたり三角巾を着用したりして、位置をあげましょう。
・下肢の場合
下肢は足の下に枕やクッションをあて、心臓よりも高い位置にあげましょう。
❷腫脹・むくみの防止(指を動かす)
上肢(腕や手)・下肢(脚や足)の骨折では、固定した部分から先をできるだけあげ、痛みの強くならない範囲で指(包帯から出ている部分)は動かしましょう。(指先のみ限定で、患部を動かないように注意してください。)
指を動かすとむくみが起こりにくくなります。
下肢の骨折では、日中もときどき横になり、脚をあげたり足趾を動かしたりするとむくみが起こりにくくなります。
❸就寝の仕方
・上肢の場合
三角巾を上肢に当てている場合は、寝る際に枕を腕の横に置くと安定します。
・下肢の場合
下肢は足の下に枕やクッションをあて、心臓よりも高い位置にあげます。
❹ギプス固定している場合の入浴法
ギプスを乾いたタオルでくるんでから、大きめのビニール袋(脚なら厚手のゴミ袋など)で包み、輪ゴムとテープでしっかり密封します。乾いたタオルでくるむのは汗でギプスを濡らさないためです。
この他にも心配事やご質問などありましたらなんなりとご相談ください。