有痛性外脛骨

このようなお悩みはありませんか?

  • 足の内側が痛い
  • 走ったり運動したりすると痛みが強くなる
  • 足の内側に骨のでっぱりを感じる
  • 足の内側を押すと痛い
  • 長時間立っていると足の内側が痛い

有痛性外脛骨とは

 有痛性外脛骨とは、繰り返しの運動負荷や外傷をきっかけに、「外脛骨」と呼ばれる過剰骨に痛みが発生した状態をいいます。
 外脛骨とは、足の過剰骨の中で最も頻度が高く、後脛骨筋腱が付着する舟状骨の内側後方にみられ、英語では「accessory navicular」とも呼ばれています。外脛骨自体は15%前後にみられるといわれており、80〜90%は両側性で、必ずしも痛みが発生するわけではありません。
 痛みを伴う「有痛性外脛骨」は、思春期の女性や激しいスポーツを行う人に多くみられます。特に10歳前後の若年層が影響を受けやすい傾向があります。この状態は、適切な対策をとることで改善が期待できます。

外脛骨のタイプ(Veitch分類)

TypeⅠ:外脛骨の大きさは小さく、舟状骨から分離して後脛骨筋腱の中に存在する。
TypeⅡ:外脛骨の大きさは大きく、舟状骨と線維性または線維軟骨性に結合して、後脛骨筋腱の付着部の一部となっている。
TypeⅢ:骨性癒合して舟状骨と一体化し、外脛骨は突起状となっている。

この中でTypeⅡが最も痛みを発しやすいタイプといわれています。

出典:足の運動療法

有痛性外脛骨の原因

  • 過度な足部回内による後脛骨筋の繰り返される牽引
  • 捻挫などの外傷
  • 扁平足などによる内側アーチの低下
  • 足首や足の内側への強い衝撃        ...など

主な症状

  • 外脛骨の圧痛
  • 骨隆起の腫脹
  • 足底扁平化による内側縦アーチの消失
  • 回内足による後脛骨筋の過緊張       ...など

当院での施術

徒手療法・ストレッチ

筋肉をほぐすことにより、筋緊張・痛みの緩和などを促します。また、下腿や足趾のストレッチをすることで患部にかかる負担を減らすことができます。

物理療法

早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。
早期から積極的に行い、組織の修復を促します。

運動療法

運動療法では、足部内在筋機能を強化し、足のアーチを引き上げる練習を行います。痛みが治れば再発予防のため、後脛骨筋のトレーニングも行います。

インソール

足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。

参考資料

  • 足の運動療法/高倉義幸/MEDICAL VIEW
  • スポーツ損傷シリーズ24.有痛性外脛骨障害