
行軍骨折
(第2,3中足骨疲労骨折)
このようなお悩みはありませんか?
- 足の甲が痛い
- 体重をかけると痛みが増す
- 強い痛みではないが、持続的な不快感がある
- 運動中や運動後に痛みを感じる
行軍骨折とは
行軍骨折は中足骨の疲労骨折で、下肢の疲労骨折のなかで脛骨に次いで多くみられます。“行軍骨折”という名称は、軍隊の長距離の行軍中に発症することが多かったことに由来しています。
スポーツ障害として生じることが多く、第2および第3中足骨骨幹部に好発します。特に陸上競技、バスケットボール、バレーボール、剣道などで多くみられます。また、第2中足骨基部の疲労骨折はバレエダンサーに多く、ポアントの肢位でのジャンプ動作を繰り返すことによって起こります。
症状としては、腫脹がないことが多く、痛みも軽度であることからスポーツに関する情報が重要となります。活動性が高く、足の甲の中足骨部に圧痛がある場合は、疲労骨折を疑います。

行軍骨折の原因
中足骨の疲労骨折はランニング動作やジャンプ動作を繰り返すことで、横アーチが地面から受ける衝撃と足底筋群の牽引力によるたわみが繰り返され発症すると考えられます。
主な原因
- 急激な運動量の増加
- 不適切な靴の使用
- 練習環境の問題
- 個人の要因(不適切なフォームなど) など

主な症状
- 圧痛
- 運動時痛
- 荷重時痛 など

当院での施術

エコー検査
ケガの部位や状態を正しく把握するためエコー検査を行います。

病院紹介
骨傷の疑いがあり精密検査が必要と判断した場合は、近隣病院へご紹介しております。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復と疼痛の緩和を促します。

徒手療法・ストレッチ
筋肉をほぐし、ストレッチをすることで患部にかかる偏った負担を減らすことができます。

運動療法
足部の横アーチの保持、足趾や足部内在筋力の向上を目的に運動療法を行います。

インソール
足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- 病気がみえる Vol.11運動器・整形外科/MEDIC MEDIA
- スポーツ整形外科学/文光堂