外反母趾
このようなお悩みはありませんか?
- 足の親指が小指側に曲がってきた
- 足の親指の付け根が痛い
- 靴をはいた時や長時間歩いた時に痛みが強くなる
- 歩くのが不自然になり足全体が疲れやすくなる
外反母趾とは
母趾MTP関節が外反変形したものであり、外反母趾ガイドラインでは《外反母趾角20°以上》を外反母趾と定義しています。その特徴としては第一中足骨の内反、母趾MTP関節部の突出、母趾の基節骨の外転・回内変形、開帳足などが挙げられます。症状は足部の変形及び疼痛性歩行障害が多く、日常生活動作を低下させるだけでなく,QOLの低下を招くことがあります。
この外反母趾は幼児期に発症する例もあり、二次成長が起こる小中学生に増加傾向にあ
ります。さらに筋骨格に脆弱性をきたす40歳以降に増加します。高齢ほど発症頻度は増加し、女性に多いのが特徴です。
外反母趾の内的要因として扁平足や開帳足が挙げられており、足底挿板療法にて、アーチパッドを使用して内側縦アーチを挙上することで外反母趾の疼痛軽減効果が示されているため、扁平足や開帳足が外反母趾の原因の一つとして関連性が高いことが認められています。扁平足や開帳足になると足部の剛性低下に関与し、足部の剛性が低下すると、足部のアーチ構造が破綻し、母趾MTP関節が外反します。
予防として、母趾内反可動域改善や母趾外転筋を主体とした筋力増強練習などで母趾を内反させることが重要となります。
外反母趾の原因
扁平足や開帳足によって足部の剛性が低下してしまいます。足部の剛性が低下すると足部のアーチ構造が破綻し、母趾MTP関節が外反するため足部の剛性の低下は結果的に外反母
趾を惹起すると考えられます。中でも外反母趾になりやすいといわれる主な原因を以下にまとめておきます。
主な原因
- 足底アーチの低下
- 足先の狭い、踵の高い靴の使用
- 遺伝による足の構造や関節の柔軟性
- 立ち姿勢や歩行の動作不良
主な症状
- 親指の変形
- 親指の付け根の痛み
- 炎症による腫脹や発赤
- 疼痛による歩行困難
当院での施術
徒手療法・ストレッチ
筋肉をほぐすことにより、筋緊張・痛みの緩和などを促します。また、足趾・足底筋群のストレッチをすることで患部にかかる負担を減らすことができます。
物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復や疼痛の軽減を促します。
運動療法
足部内在筋や足趾、足関節周囲の筋力強化や足部のアライメントを評価した上でアーチや歩行動作を修正する運動療法を行います。
インソール
足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。
参考資料