
グリップエンド骨折
(有鉤骨鉤骨折)
このようなお悩みはありませんか?
- バットやゴルフクラブを握ると手首の付け根が痛い
- スイングをすると手のひらの小指側が痛む
- 握力が弱くなった気がする
- 手首を使う動作で鋭い痛みが走る
グリップエンド骨折とは
グリップエンド骨折とは有鉤骨鉤骨折の別名で、手根骨の1つである有鉤骨にある突起(有鉤骨鉤)に発生する骨折を指します。この骨折は主にスポーツ活動中に発生し、野球のバット、ゴルフクラブ、テニスのラケットなどのグリップエンドが有鉤骨に繰り返し当たることで起こるとされています。野球・ゴルフでは非利き手側に、テニスでは利き手側に起こります。
ケガの直後では、小指の付け根と手首の間に痛みが生じます。疲労骨折では、激痛がなくスポーツ活動を続けられることもあります。放置していると骨折部がつかずに偽関節になり、小指が曲げづらくなったり、しびれたりすることがあります。
全手根骨骨折のなかで10%程度と多くはありませんが、スポーツにおける手根骨骨折では見逃さないように注意が必要です。

グリップエンド骨折の原因
通常、手のひらに直接強い力が当たって起こります。野球・ゴルフ・テニスのグリップエンドやバイクのハンドル等のほか、手をついての転倒が原因となります。また、繰り返しの衝撃が原因となって疲労骨折することもあります。

主な症状・所見
- 圧痛
- 手のひらの小指側の痛み
- 握力の低下
- スイング動作での痛み
- 手をつくと痛い など

当院での施術

エコー検査
ケガの部位や状態を正しく把握するためエコー検査を行います。

応急処置と病院紹介
シーネ固定など適切な処置を行います。骨傷の疑いがあり精密検査が必要と判断した場合は、近隣病院へご紹介しております。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。炎症症状の抑制や疼痛の軽減を促します。

運動療法
偽関節にならないよう気をつけながら、早期復帰のために運動療法を行います。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- 手外科シリーズ35.有鉤骨鉤骨折