
舟状骨骨折
このようなお悩みはありませんか?
- 手首が痛い
- 手首の腫れが引かない
- 握力が弱くなって、物を持つのが辛い
- 手首を捻った後の痛みが長引いている
舟状骨骨折とは
舟状骨は手関節にある8つの手根骨の1つで母指側にあり、手根骨の中でも重要なものの1つです。船底のような曲がった形をしていることから舟状骨と呼ばれています。
手の舟状骨骨折は手根骨の骨折では最も多く、若年者がスポーツなどで転倒し、手関節背屈(伸展)位で手をついたときによく起こります。舟状骨の腰部と呼ばれるくびれた部分での骨折が多くみられます。舟状骨の血行の特徴から、血行不全によって骨癒合が遷延し、偽関節や近位骨片の壊死をきたしやすいのも特徴です。
症状が軽い場合があり、X線(レントゲン)像では骨折が見えにくく、手関節の捻挫や打撲として見落とされてしまうこともあるので注意が必要です。

舟状骨骨折の原因
舟状骨骨折は15〜30歳に多く、FOOSHが受傷機転となります。床面からの衝撃と上肢からの圧力がかかり、手関節90度以上の背屈では橈骨と舟状骨の衝突が発生します。
※FOOSHとは、Fall on an out-stretched handの頭文字をとったもので、転倒して地面に手をつくことを指します。

主な症状・所見
- 解剖学的嗅ぎタバコ窩の圧痛
- 舟状骨結節の圧痛
- 第1,2指の軸圧痛
- 握手での疼痛
- 運動痛
- 手首の母指側の腫脹 など

当院での施術

エコー検査
ケガの部位や状態を正しく把握するためエコー検査を行います。

応急処置と病院紹介
シーネ固定など適切な処置を行います。骨傷の疑いがあり精密検査が必要と判断した場合は、近隣病院へご紹介しております。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。炎症症状の抑制や疼痛の軽減を促します。

徒手療法
固定の除去後に手関節周囲のかたさが残ってしまわないように徒手的な介入も行います。

運動療法
手関節の可動域改善や、筋力回復のために運動療法を行います。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- スポーツ整形外科学/文光堂
- 骨折ハンター/増井伸高/中外医学社
- 手外科シリーズ9.舟状骨骨折