シーバー病

このようなお悩みはありませんか?

  • かかとの後部が痛い
  • 走ったり運動したりすると痛みが強くなる
  • ジャンプの着地でかかとが痛い
  • 身長が伸びるとともにかかとが痛くなった
  • かかとをついて歩くのが痛い

シーバー病とは

アキレス腱・足底腱膜の牽引によって起こる踵骨骨端部への微小外傷のことを指す疾患で、オスグットシュラッター病などと同じ型である〈牽引型〉の骨端症です。

踵骨の骨端線閉鎖前である10~12歳の男児に多く発症し、骨端部に運動などによる小外傷が加わると同時に腱からの強力な牽引力が働いて踵部に痛みが生じます。
主に思春期に起きる急速な身長の伸び(PHV参照)による筋・腱の相対的なタイトネスで踵骨骨端線に牽引ストレスが掛かることが原因となるのですが、足関節の可動域制限や足部のアライメントが症状を引き起こす内在因子となることが発表されています。

安静により症状が治まっても、内在因子を改善しないと繰り返し発症してしまいますので、原因を正しく鑑別することが大切です。
当院では、組織修復の治療だけではなく、原因の修正や筋力強化を行い再発予防までしっかりと取り組んでいます。

 身長成長速度曲線(PHV)

シーバー病の原因

  • 回内足などの足のアライメント不良
  • 偏平足などの足部のアライメント不良
  • 不十分なウォーミングアップやクールダウン
  • グリップ力の高いスパイクの使用
  • アキレス腱、足底筋膜のタイトネス
  • 足関節の柔軟性低下
  • 体重過多           ...など

主な症状

  • 踵骨骨端線に沿った疼痛
  • 片足荷重時の痛み
  • 歩行時の痛み
  • 運動中や運動後の痛みの悪化
  • スクイーズテスト(Squeeze Test) 陽性       ...など

当院での施術

徒手療法・ストレッチ

筋肉をほぐすことにより、筋緊張・痛みの緩和などを促します。また、足関節周囲のストレッチをすることで患部にかかる負担を減らすことができます。

物理療法

早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。
早期から積極的に行い、腱の修復を促します。

運動療法

運動療法では足趾周辺の筋力強化で足部のアライメントを変えることでランニングや歩行の際のフォーム改善を行います。

インソール

足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。

参考資料