単純性股関節炎

このようなお悩みはありませんか?

  • 突然子供の歩き方がおかしくなった
  • 膝や太ももに痛みが出る
  • 運動したあとから股関節に痛みが出てきた
  • 発熱の前後から歩き方がおかしくなった

単純性股関節炎とは

股関節の急な疼痛や跛行、歩行困難が生じる小児期の股関節痛の中でも代表的な疾患です。原因としては外傷・細菌感染・アレルギー・ウイルスなどの様々な説がありますが、はっきりとした原因は不明であり、何らかの原因で股関節に炎症が生じることで関節液が過度にたまる一過性の股関節炎と考えられます。本症状は小児股関節痛では最も多く、好発年齢は3~10歳で特に5~7歳の男児に多いです。

症状としては、急性に発症することが多いですが、ときに前駆症状として感染性の疾患、発熱を伴う症状やスポーツなどの運動後に発症することがあります。患肢は外転・外旋・軽度屈曲位を呈し、屈曲位での内旋が制限されるのが特徴です。

概ね2~4週間の安静にて症状は改善し後遺症も残らないことがほとんどですが、他の小児股関節痛との鑑別は困難な場合が多いです。少しでも思い当たる部分がございましたら、是非一度ご相談ください。

単純性股関節炎の原因

様々な説が存在しますが、はっきりとした原因は不明であり『非特異性骨膜炎』と考えられます。ただし、歩行困難が発症した時期や発症時期前後の発熱と感冒症状の有無など、いくつかの要因が関連して発症していることが多いです。下記に主な原因をまとめておきます。

主な原因
  • 風邪や上気道感染症などのウイルス感染
  • 過度なスポーツ活動への参加による股関節への反復ストレス
  • アレルギー反応
  • 免疫反応

主な症状

  • 片側性の股関節痛
  • 跛行による歩行困難
  • 膝や大腿部の放散痛
  • 股関節の可動域制限
  • 軽度の発熱

当院での施術

徒手療法・ストレッチ

筋肉をほぐすことにより、患部をかばう筋肉の緊張・痛みの緩和などを促します。また、股関節周囲のストレッチをすることで患部にかかる負担を減らすことができます。

物理療法

早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復や疼痛の軽減を促します。

運動療法

股関節周囲の筋出力やアライメントを評価した上でそれを強化・修正する運動療法を行います。

参考資料

  • 小児整形外科医の考える エコーでわかる見逃してはいけない小児整形外科疾患
  • これが私の小児整形外科診療 -適切な診療への道しるべ-
  • 標準整形外科学